明日の神話

岡本太郎氏(以下、敬称略)の「明日の神話」えらくド派手に公開されてますね。先日テレビで特集されてるのを見たけれど、ほんと吐き気がするぐらいひどい番組だった。太郎があれ見たら凹むだろう。

僕は芸術だのアートだのというのは全くわからないというか、もはやまともに意味もない死語みたいなもんだと思うのだけど、おそらくその本質は「対面した人のココロに爪痕残す」みたいなことなんだろうと思っている。

明日の神話は、たしかになんかドキッとする。グロい。グロいからNGなんじゃなくて、そのグロテスクが爪痕残すから存在価値がある。もちろんそれがめっちゃキレイでも、同様にだからGOODなんじゃなくて、爪痕残すから存在価値がある。

明日の神話

明日の神話のグロテスクさに、うぇー、と思って説明書きを読むと、原爆の炸裂する瞬間を…とある。さらっと書いてあるけど、太郎はほんとうに爆発が好きなんだなあ。これ、すごーく純粋に、そういう趣味嗜好の人のはずで、そこに太郎の本領があるんだろうな。純粋。

さて、某ペインターと昼飯しながら打ち合わせしてて、明日の神話、たぶんあれより良いのを描けると思うんだけど…と言われた。太陽の塔とか、太郎は確かにすごい。明日の神話より良いのを描ける…もしかしたら鼻クソ程度の与太話なのかも。
が、僕は彼の話を聞きながら、もしかしたら彼は、太郎の神話よりも、人がドキッとするのを描くんじゃなかろうかと思った。僕は少なくともそこそこ、彼の絵を見ていて、そう思った。その仮説を実証するのが僕の仕事というわけで。
神話のトイ面にKOMPOSITIONの「明後日の神話」を建てさせてくれないかなあ…。とりあえず、神話を拝み眺めにいってみようかと思います。