雑感

池田blogで引用されていた検察関係者の文章。

闇の不正と闘う
"額に汗して働いている人々や働こうにもリストラされて職を失っている人たち,法令を遵守して経済活動を行っている企業などが,出し抜かれ,不公正がまかり通る社会にしてはならないのです。"

まあ正論なのだけど。こういう官僚の方々の熱意が、向上心の芽を摘む側にまわるとたまらないな、と思う。本来、泥臭くやるっていうのは、そうしないと最終的に大事が成せないからそうしていたはずで。そこの前提が狂って、ただひたすらに額に汗することが尊い、とか押し付けられるのは御免だ。掲げている大義名分が一見すごくしっかりしてるせいで、そういう危険性にあまり意識が向いてないんだとしたら、それはそれで怖い。


mf247の丸山さんのblogから。

丸山茂雄の音楽予報 - クリエーター大国 その2
"業界としても、例えば、今、日本のアニメ業界で一番は誰だといったら、宮崎駿で、それはいいでしょう。多分、あまり文句を言う人はいないと思うんですけれども、宮崎駿がトップだとしても、実際のところは中間層という、あのぐらいの中間にもうけていたら、家の1件や2件建てられるという中間層があまりないんです。"

アニメ業界に限らず、多くの業界でこういうことが起きているはず。その業界が社会的に根付いてなくて、裾野が狭いままだから、こういうことが起きるのかなあとか思う。例えばマンガ業界になると、かなり状況が違うだろう。その差がどこにあるかと言えば、いい年したオッサンが電車の中でジャンプを読みふけってる光景にあるんじゃないか。未成熟なニッチ業界が成熟するのを、どうやったら加速できるかという問いは、個人的な関心として強い。なんにせよ、非常に面白いシリーズで、早く続編を読みたい。