多少の失敗が許される土俵

「ゲド戦記」、観に行きましたが

僕はまだ「ゲド戦記」みてなくて、かつネットでの評判が芳しくないので素直に(テレビだとこうは思わないわけですが(笑))今回はスルーしようかと思っています。…ということはさておき、目にとまったのはこの部分。

ジブリで今、何が起こっているのか?

というのが気になります。もしかして、当事者たちにもどうにもならないような、途轍もない悲劇が進行しているような気がする。ここ15年くらいかけてジワジワと進んでいた病が、ここに来てついに顕在化したのではないかと。長年のジブリファンとして、俺が今、いいたいことがあるとするなら、とにかくジブリは思い切って

テレビアニメをやれ!

ということですよ。低予算でシリーズ物をやれと。それこそ『トトロ』なんかやれば、ゴールデンでも視聴率はバッチリでしょう。それを1年くらいやって、脚本やアニメーターだけではなく演出家を育てるんですよ。テレビシリーズなら、1本や2本、失敗してもどうということはないでしょ。それで実績積んだ監督に劇場物を任せればいいじゃないですか。

多少の失敗は許される土俵を用意しないと、人なんか育たないですよ。それも、人目にさらす形で失敗させないと駄目。それでリスクは会社が負う。これ以外にジブリが生き残る可能性はないと思いますよ。


実際のところ、「多少の失敗が許される土俵」を用意できないと、人を育てることなんてできないんですよね。これはNPOをやっていてももちろん一緒で。
一緒じゃないのは、どうやったらその土俵を用意できるかが難しい。資金や信頼が乏しいNPOの場合、多少の失敗が許されないことが多くて、けっきょく人を育てられずに終わってしまう。
ジブリが「低予算でシリーズ物のテレビアニメをやる」代わりになるなにかを、僕らも見つけないとなあと思っています。たぶん、さっきのような「全員参加・小規模・仲間づくり」なイベントだろうな。