「ストリートペインティング」再放送

昨晩、フジテレビNON・FIX「ストリートペインティング」が再放送されたみたい。僕自身はテレビを持ってなくて、全く見ないのでわかってなかったのだけど、いくつか反応をいただきました。ありがとうございます。実は僕、自分が映っているくせに見たことがないんすよね…なんか恥ずかしくて。
おそらく昨日の再放送と、もしくはARTIFACTさん経由(あざーす)でKOMPOSITIONのリーガルウォールなんてのを知った方も居ると思うので改めて書いておくと、落書き対策とか、僕らとしてはそういう気はないんですよね。どちらかというと落書きがどうこうは興味がない。誤解を恐れず言えば、なにかしらモノ凄い表現が公共空間で炸裂するのが見たくて、世の価値観をこちらのアウトプットでちょっとずつでも変えるんだと思ってやってる。表現をもっと自由に、オープンに、みたいに思って。
ただ、モノ凄い表現の炸裂ってのはそれだけでは成り立たないから、結果として社会的なメリットが(いわゆる落書き対策になってるよねえ、とか)成立するように配慮しながらやってる。それがそもそも才能を支援することになってることの説明とかもしながらね。自由な表現をなるたけ守りたいと思っていて、自主規制をつくって管理化への防波堤を作ってる感じで。
思い出せば「ストリートペインティング」の時期はほんとに行政とぶつかったというか、自主規制の質を変えようとする意向に苦しんだ時期で。結果として行政とはしばらく一緒にやれないという結論だったんだけど、要するにこういう路線をやれ、ってことなんですよね↓

春の小川 - シッタカのこどもとおでかけ

まあ、なんでこうなるのかは、わかる。わかるけど、僕は前を通ってもこの絵からなにも感じなかったし(好きでもなければ、嫌いでもない…)KOMPOSITIONはこういうことと真逆のことをするために活動してると思ってる。正直言うと、これは絵がどうこうじゃなくて、ガス抜きだという感想で。そして公共の場所で描くのだからこそ、毒にも薬にもなってもいいから、表現として突き詰められた作品でなければ描いちゃダメでしょ、と思う。そうでなきゃ、ねえ…。
もちろん、その結果として万人受けする絵ができたならそれは素晴らしい。多くの人に異様な感じを持たれつつ、一生忘れられないぐらいのインパクトを与える絵ができても、同じように素晴らしいと思う。まあそうは言いつつ、僕らはよっぽど頑張らないと危うそうです。僕らにとって嫌なリーガルウォールは、増えていきそう。
というわけで、KOMPOSITIONでは渋谷を中心に、余っている壁を預かるサービス(?)をはじめますので、心あたりある方はぜひご一報くださいませ。預けてくれれば定期的に壁がこんなになっちゃった、みたいに描き変わる興奮を保証します。