「どうせもともと」


震災以来、いろんな知人や友人と話してきて、やはり自然と震災&原発以降の話になる。


そうすると、
東北の復興にどれだけのお金(≒税金)がかかるのか想像もつかないね、
計画停電で夏には企業パフォーマンスがまた落ちる、
海外からの観光客は減るだろう、
福島の農産物は何だかんだ言っても国内外とわず売れない、
今後の輸出産業だったはずの原子力関係はもうダメだろう、
そんな話になる。


震災の結果、もうお先真っ暗みたいな話で、僕もそうだなあと思って。
どうしたものかなあと頭の片隅で考えながら朝の家事やらやってると、
「どうせもともと」みたいなことを考えた。


よくよく考えてみると、
全国的にコピーアンドペースト的な地方都市の状況は惨憺たるもので、
企業パフォーマンスもなにも、ワークシェアリングだの日本人働きすぎだの言われていて、
観光立国なんて政府が言ってるぐらいだから(逆説的に)日本の観光なんてたかが知れていたし、
農産物は自由化するなって言ってるぐらいでもともと海外でも国内でも売れなくなって来ていたわけだし、
第二次大戦唯一の被爆国の日本が原子力大国になるなんてのは悲喜劇のシナリオそのものだし、
要するに、どうせもともと、今の日本の状況はこんなもんなんじゃないか。


そう思ったら、別になにも震災なんて、あまり影響しているわけでもない。
不謹慎だがこの際、外圧がないと変われない日本にはいいキッカケとして、


バラエティ溢れる地方都市や、
夏には最低3週間ぐらい企業人もバカンスをとり、
ついでにバカンス中には観光でお金を落とし(できれば国内で)、
よく考えたら無意味な出勤も多いんだからSkypeとかでの自宅勤務も奨励して、
お年寄りの持ってらっしゃる預貯金を強制的に若い世代に回して、
つまり死に体の年金なんて全員に詫び倒してもうやめてしまって、
そんな感じでもっとカオティック、インディペンデントな社会にすればいいんじゃないか。