トンガで地震

トンガといえば僕が大学時代、旅行に行って大失敗と貴重な経験をさせてもらった国だ。親日の国としても知られている。そのトンガで、大地震が起きている。地震といえば僕は関西にいたころ阪神大震災を経験したので、それなりに思うところがあったりする。
喉元すぎれば熱さを忘れるのが、人間の良いところでもあり悪いところでもあると思うのだけど、こういう熱さ-地震の恐ろしさ、震災地への支援の気持ち-は忘れずにいたいと思う。

トンガ付近でM7.8の地震、1人負傷 - ウィキニュース

調べてみたところ、どうやらたいした被害はないようで安心。しかし、なにかしら応援したいなあとか思うときに、できる範囲で小さくてもいいからなにかしたいわけで、そのためのノウハウってもっと蓄積されて公開されたほうが良いね。僕の場合だったら寄付するお金がないうえに、そのボランティアに割ける時間もないけど、なんかやれたらいい。そういう極小な社会貢献というかボランティアってどういうやり方があるんだろう?

macとフルスクリーン

引用先の余談に興味をもったわけだが、すごく簡単にいうと、macユーザーはPCのアプリケーションを立ち上げているとき、そのウィンドウを画面に最大化したりしないよね、という話。確かに僕もしない。引用先のLucky bagさんでは、macにはそもそもフルスクリーンにする機能がないからそうしていない、不便だという話になっている。
僕自身はメインのPCがwinからmacになって、確かにフルスクリーンにしなくなったが、そもそもそのほうが合理的な気がする。PCで作業中って同時並行していくつかの作業をすると思うんだけど、そのとき別作業に移るときに、画面上にウィンドウが重なってる様子が見えているほうが仕事しやすい。今では、winでもフルスクリーンにすると思考が詰まる感じがして違和感がある。
win利用者からは「フルスクリーンにしていてもタスクバーがあるんだからwinは良いんだよ」と言われるとは思うんだけど。僕の場合はそういうタスクが可視化されてて、ウィンドウを移るときははみ出てる別ウィンドウをクリックするほうが楽、という話。

  • とはいえウィンドウがめちゃ多いときは、けっきょくexposeを使うんですけどね
  • winのタスクバーにいくらでも表示させることができるのは知ってるけど、そんな狭いところじゃなくて画面いっぱい使ってタスクを並べたほうが良いじゃんとか思うわけですよ

Lucky bag::blog: A List Apart が採用した幅 1024px のレイアウト

ウケた日記

なにもかもが「好き」ではないんだけど、水野さんのウケる日記、今回のは思わずPCを前に笑ってしまった。最初から熱狂的に好きなものって、どこか崇拝しちゃってるから、なんでも面白かったり好きになれたりしますよね。好きな人がやってる仕草がぜんぶステキに見えるようなもんで。
そうじゃなくて、冷めた目で眺めていて、「うっっわーーおもしれーー」と思えるものって、ものすごく面白いということじゃない? と、変に感動したので紹介してみる。壮大な前フリ、くだらない分析、バカバカしいオチ、そして大マジメにやってる姿勢、最高っす。

ウケる日記: 水野フェイス

広告が嫌いだ

さっきの「ウケる日記」の話ともつながるんだけど。僕は、思考停止状態でなにかを盲目的に良しとする風潮みたいなのが、すごく気持ち悪いんです。それはもう、オリコンチャートがどうとか、ループ状態で垂れ流されるニュースがどうとか、そういうのはもちろんなんですけど、気持ち悪いという意味では多くの広告もそうです。
まあ正確にいうと、広告そのものが嫌というよりは、広告の内容のある側面がすごく嫌だということかなあと思うんですけど。商品の機能説明とかしてる分には良いんですね、「この洗濯機はこんなに洗浄力があがって、電気代も節約できる」とか。だけど商品の機能は飽和してきたから、昔ほどそういう広告内容は効果ないわけですよ。
で、最近の流行は一般人と思しき人々が「○○(映画名)、サイコー」とカメラに向かって叫ぶとかそういう奴ですね。あれが気持ち悪い。サイコーだと吹き込まれたところで、そもそも商品に都合がよいように編集しまくってるわけだし、そもそも映画とかそういうのって好き嫌いに個人差が激しくあるわけじゃないですか。
で、あのサイコーな広告というのは、つまり「思考停止になれ、とりあえず商品を買え」と迫ってるようにしか聞こえなくて、非常に不快です。実際、その映画を観に行ってクソ映画だと思っても、入場料を返してくれるわけじゃないですよね。それって詐欺みたいなもんじゃないかと。
映画が感動やら興奮やら、とにかくなにかしら提供してくれるのが商品で、その対価として入場料を支払うわけですよね。だから本来は観て、それぞれが受け取った感動とかの量に応じてお金を支払う仕組みにすれば良い。そこを諦めるから、とにかく広告をマスメディアでばらまいて、(悪くいうと)騙して、金を払わせたらそれでOKみたいになる。
そういう意味では、内容がサイコーとはちょっと違うとしても、とにかく何度も目に触れさせたら買わせることができると言わんばかりの屋外広告も同様に嫌。広告次第で売上が変わるのはそうだろうけど、良い商品をつくれば売れる、というところに立ち戻ろうよとか思うのです。大量の広告宣伝費を投入して売られている商品をみると「そんな金があるなら商品開発にかけろよ」とか思う。
ネットの検索エンジン業界でも、サイト価値に下駄を履かせようとするSPAM行為が取り沙汰されたりしてるじゃないですか。いまの広告ってほとんどはそういうSPAMと変わらない気がするんですよね。検索エンジン最適化の本質が「ユーザーに価値が高いページをつくれ」ということにあるように、「良い商品をつくる」ことにまずは立ち戻ろうよと思ったりします。

著作権が嫌いだ

著作権が嫌い、というと批判されると思うんですけど、これも著作権そのものじゃなくてその運用のされ方が嫌いなんですよね。マンガでも絵でも音楽でもなんでも、クリエーターの作品に著作権が認められるべきで、作品の価値に対して対価が発生するべきだとは思っているんです。
ただ、いまの著作権というのはクリエイタ―そのものではなくて、著作権を管理しているレコード会社だの出版社だの、彼らの既得権益を守るために使われているようにしか思えない。一方で、クリエイタ―の作品といっても、電子データ化できるものはインターネットのおかげで流通コストがほぼゼロになるわけで、対価が発生しなくて良いんじゃないかと思う。
有名なblogerさん達もさんざん言っているけれど、データについては全部タダになるという流れは止まらないし、そうあって然るべきだと思うのです。だってデータがタダというのは進歩じゃないですか、多くの人間にとってすごく有り難いことだし、もっといえばこれこそ革命に他ならない。
で、結局のところ、そういうデータフリーの時代にクリエイタ―はどう食っていったら良いのか、ビジネスモデルをどうしたら良いのか、が問題になります。たけくまさんやFIFTH EDITIONさんなんかはその答えが広告じゃないかと書いている。もちろんGoogle adsenseみたいなのは一つの解決策だけど、そもそももっと本質に迫る必要があるんじゃないか。

  • 以下、勢いで書くのでソース不足とかは容赦ください(間違いは指摘してもらえたら……)

その答えを、僕はラッパーのECDが示してるんじゃないかなあと思ったりするのです。彼はもともとさんぴんキャンプを立ち上げたように、日本HIPHOP界のベテランな訳ですけど、90年代終わりぐらいにレコード会社と揉めてメジャーシーンから消えるんですよね。具体的にはCCCD(コピーガードCD)を否定して、契約が切れて作品を市場に出せなくなる。
そこで彼は、自分の曲をデータフリーにして、CD-Rに焼いてライブ会場で配ってみたり、それを人々がコピーするのを許容したりした(WEBで曲をダウンロードできるようにはしてたかな……)。クリエイタ―である自分の曲をより多くの人が知ってくれる、聞いてくれるのが自分のためにならないわけが無い、そう主張していた。
そして彼は、自分の作品を聞いた人が増えることで、ライブに来てくれる客が増えたり、自分が自主制作して発売するアルバム(もちろんライブ会場や一部レコード店にしかおいていない)を買ってくれる客が増えれば、それで良いんだという方針を貫いた。実際のところ、そのころのECDのライブは目に見えて客が入っていたし、アルバムも売れていたように思う。なぜならそのフルアルバムは1000円だった。それでも、レコード会社に所属していた時代に比べて、アルバム1枚あたりの利益はむしろ上がり、収入も以前とトントンぐらいになってきたと聞いた。
で、これ以上長々と書けないから強引に端折ってみると、クリエイタ―もネットを中心にデータフリーをむしろ自ら進めて、できるかぎり多くの人に自分の作品を経験してもらい、それらの人々を客にしてライブやその代用品としての作品で稼ぐ、そういうやり方をしなよと思う。そういうやり方で食えないなら、実力がないんでしょ。……その上で、広告を載っけると良いのではないかと。
今まで音楽やってる人がライブそっちのけでCD出して食べていた、というのがおかしかったんですよ、たぶん。そう思えばP2Pyoutubeも万歳だし、海賊版は無意味。あと、そういうクリエイタ―を飼って著作権ビジネスをやってきたホルダーさんには申し訳ないんですけど、著作権既得権益化はもう大義がないのじゃないかと思いますよ。

  • 実は上記のやり方を地でいっているのが演歌歌手の方々かなあと思って、密かに僕は共感しまくりです
  • もちろん商品になりやすくて、広告に絡めると売れる、という人もいるだろう。そういうクリエイタ―&ホルダーは今まで同様にどうぞ……
  • 書いていて思ったけど、音楽や映像のクリエイタ―は良いとして、マンガとかはどうしたらいいんだろうなあ……いずれ考えてみます
  • ECDって最近どうしてるんだろうとチェックしてみたら、相変わらず元気そう。OLD FASHIONさんの文章はライブの価値をよく伝えてますね。久しぶりにライブ行こうかな

OLD FASHION: ハンドマイクのECD

参考:ECDのサイト(過去のものが残ってる)

ECD

参考:有名なblogerさん達

たけくまメモ: ソフトがタダになる時代

FIFTH EDITION: ネット時代の商業ソフト販売

口コミが好きだデータフリーが好きだWEBが好きだ自由が好きだ

僕はつまりそういうこと。と無理にまとめてすみません。ちなみにバイラルマーケティング、とかそういう分かった気分になる言い回しも嫌なんですよね(笑)