久しぶりに凄い店を見た「楽風」@浦和

僕は最近、地域活性とアーティスト・クリエイター支援に関わるような
新プロジェクトを進行中でして、それで東京近郊の町によく出かけています。
商店街をウロウロしたりしながら、その町のことをいろいろチェックしています。
(古くて渋い建物があっていいですね、とか、シャッター街が勿体ないぞ、とか)


それで、ウロウロしているうちは、僕がこの町を面白くできたらいいなー、とか
意気軒昂なのですが。
我ながら情けなくなるのは、いざランチタイムとか、ちょっとお茶したいとか、
軽くお酒飲みたいねとか、どの店に入るか悩むとき。
正直、ドトールだったり坐・和民だったりに心が動く瞬間があります。


ってか、チェーン店の、あの金額であのクオリティ、あの信頼度は凄い。
でも僕の考えとしては、チェーン店にはないものを持ってるお店が地方にも
あって欲しい、せっかくここまで来たんだからこの町にしかない店に行きたい、
というのがあって、頑張ってチェーンとかけ離れたお店を探すのです。


ほんと、もう、ない。この前は北千住でバーミヤンに行ってしまった。
(土日だしランチタイム過ぎてたから、商店街まわりにちょっとあったカフェも
やってなかった。。)
何が言いたいかというと「地域にも良い/面白いお店があります」と言うのは易いが、
実際に見つけるのは大変。


と思ってたら、この前の休日に浦和に連れて行ってもらい、凄い店を見ました。


これはもう、久しぶりにこんな良い店に出会った。

  • 民家の庭先から店に入るんだけど、まるでお寺に来たかのようなシチュエーション
  • 納屋を改装した建物が渋すぎ、店内もカッコよすぎの和カフェ
  • お茶だけでなくて地域その他クリエイターの茶器や人形とか展示&販売
  • 2Fは激シブな企画/貸しギャラリー
  • もちろんお茶は美味しかった
  • その他、工夫されたギミックが盛りだくさん(茶釜でお湯をとってお代わり自由とか)
  • ふらっと歩いて見つかる立地じゃないので客層も落ち着いてて良
  • ついでにお店の店員さんたちが美人
  • しかも美人の店員さんの接客が良い(手作りだけど行き届いてる)


こちら、休廊中なのに上げていただいた2Fのギャラリー。最高。
これはコンクリート空間にどれだけ内装しても、真似ができない空間。


たぶんこのお店のコンセプトや空間がすごく良いから、客も店員さんも、いる人の
気持ちが落ち着いてて、接客やその他にもポジティブに影響してるんだと思う。
良い店というのは、味もサービスも、客の想像を超えてナンボだと思うんですが、
やっぱりチェーン店は画一的でもそれなりの味やサービスを出してくるんで、
地域のお店に行ってビックリさせてもらえることって、あまりないんですよね。


楽風さんは、そういう意味じゃ全ての面でチェーンにはできないやり方で、
チェーン以上のサービスを提供できてると思います。近所にあったら通うのに。。
帰りに雨が降り出して、困った顔してたら、お店に余ってる傘をわけていただいたりして。。
金額に直せば1000円ぐらいのビニール傘2本だけど、泣けるぐらい嬉しかった。


あまりに感動して、お茶代だけでは安すぎる!と思ってグラスを買って帰りました。
安土草多さんという方のグラス。


このお店、浦和宿といういわゆる旧街道沿いにあるんですけど、こういう街道は
昔ながらの歴史伝統、ストーリーのある建物がまだ残っていて良いですね。
とは言いながら、旧街道の古い店や家なんてほとんど死んじゃってるんで、なんとか
したいなあとか、楽風はその大成功例だなあなんて思って、帰ってきました。